正式には(介護予防)認知症対応型共同生活介護事業所といいます。
我々が普段、種類名や施設名としても使うことの多い“グループホーム”ですが、
グループホームとは
『病気や障害などで生活に困難を抱えた人達が、専門スタッフ等の援助を受けながら、
少人数、一般の住宅で生活する社会的介護の形態のことである。
そこでは、地域社会に溶け込むように生活することが理想とされる。(ウィキペディアより)』
とある通り、認知症を患う高齢者の為のグループホームに限らず、
精神障害者・知的障害者等の同様のグループホームもあり、
介護保険上、行政のくくりの中では認知症のグループホームの事を、
小難しいですが『認知症対応型共同生活介護事業所』と分類されています。
現在、日本ではこれまでにないスピードで高齢社会を迎えました。
今、もっとも求められるものは認知症のある高齢者の皆様が、
落ち着いて安定した生活を送ること、ひいてはそのご家族が安心して生活できることといえます。
認知症高齢者の方々がもっと穏やかに満足して毎日を過ごせるようにとの考えから生まれた
認知症高齢者グループホーム(認知症対応型共同生活介護)は、
大人数ではなく9人までの少人数を単位とした共同生活。
スタッフ支援のもと食事の支度、掃除、洗濯など自分でできることは自分で行い、
家庭的で落ち着いた雰囲気の生活をおくることで認知症進行を緩やかにし、
家庭介護の負担軽減を図ることを目的としています。
湯煙たなびく湯の町小浜に誕生したグループホーム『湯之崎』は、
由緒ある観光地ならではの美しい景観、賑わい、そして完備された良質の天然源泉風呂が、
入居者の皆様の心と身体を癒します。
湯治を思わせるリラックス感にスタッフのあたたかい介護を添えて、
安心で穏やかな、そして張りのある毎日がここから始まります。
当ホームの開設は平成16年8月1日に遡ります。
(社名変更等の手続きの為現在の会社での介護保険事業指定日は
平成21年8月1日ですが、ホーム自体は平成16年より運営しております。)
当ホームの入るこの建物は、もともとは小浜温泉の旅館街に並ぶ温泉保養所の建物でした。
客室等があった3階を、グループホームの2ユニットへ改築致しました。
一般的にグループホームのイメージとしては、平屋、広い敷地、静か、
といった景色を思い浮かべる方もいらっしゃると思います。
当ホームはその全てを覆し、コンクリート建物の3階、駐車場は狭い、
町の喧騒(とは言っても田舎の町のそれですから大したものではありません)の中に
位置するグループホームです。
建物の3階ということで、デメリットの方が多い中でスタートを致しましたが、
一度エレベーターでお入り頂いたら後は、スロープはありますが段差はなく、
海を臨む部屋からの眺望は最高で、毎日入居者様の喜怒哀楽が溢れたホームとなっております。
客室を改築した和室は旅館の一室といった広さも趣もあり、
逆に洋室は和室が臨む西側以外の3方角に配置され、広さも様子も様々です。
お部屋はそれぞれの入居者様の落ち着ける『家』となればと思っております。
入居者様の中には居室へ帰ることを『我が家(わがいえ)に帰る』と表現される方もいらっしゃいます。
(もちろん、自宅と勘違いされている場合もありますが、
入室すると『あ、ここね』と落ち着かれたりされます)
階下には、町の声で要望の多かったこともあり、もともとの『大衆浴場』をそのままに、
2階には地元で長年愛され続けているお寿司屋さんが入り、この建物は生まれ変わりました。
この条件も、他のグループホームにはないものと、大変自慢できる要素の一つと思っております。
入居者様にとっては、『味処湯処よしちょう』での“外食”という非日常を、
エレベーターで下る事によって、『やってのけれる』のです。
入居者様に会いに来られた御家族様も、温泉を楽しみ、久しぶりに御家族水入らずでの
食事の時間を持たれるなど、気軽に面会に来ていただき、ご利用して頂ければと思っております。